Construction & Slope ploteetion of Yookoo.co
植生緑化工
自然生態系保全型緑化工法
マザーソイル工法
厚層基材吹付工
工法の概要
近年、土木工事においては、生態系の保全が求められることが多くなっており、これは、法面緑化工事においても例外ではありません。主として、発芽生育が速い外来種を用いる急速緑化工を施工してエロージョンを防止すると、法面土壌の保水性が向上し、やがては周辺から先駆性の樹種が侵入して、15年から20年後には中低木によって緑化されることが知られています。また、緑化工はエロージョン防止を基本としながら、生物多様性保全のため、外部から種子や苗などの植物木オ料を持ち込まないで、そこに存在する植物材料(自生種)を用いること、さらには、周辺植生と調和する植生を早期に回復されることが要請されるようになりました。
この要請を法面緑化工で実現する方法の一つとして、森林表土に含まれる埋土種子集団(以下・表土シードバンクという)を活用する方法があります。埋土種子を用いた緑化工法・マザーソイル工法は、表土シードバンクを有効活用し、緑化させる植生誘導工です。
表土シードバンクの採集
埋土種子は地表から深さ5cmまでに全ての種類が含まれ、そのなかに有効個体数の約80%以上が含まれていることが知られている。埋土種子の量が多く、腐植も多い深さ5〜10cmの表土を採取する。
1.採取時期
表土の採取時期は、種子が結実落下する秋から冬の間に行うのが最もよいが、年間を通じて採取も可能である。但し、採取は雨天・降雪積雪時を避けることが望ましい。
2.採取場所
採取場所は、地形、周辺植生調査および土壌厳面調査結果などに基づいて選定する。一般には山腹中腹部を選び、次に谷部を選ぶのが望ましい。
3.採取方法
表土の採取は専用の吸引機と空気圧縮機を使用し、次の手順に沿って吸引採取する。
1)
吸引機と先端吸引ノズルにエアーホースを取り付ける。
2)
吸引機の吐出口にマザーソイルキーパー(保存用袋)を取り付ける。
3)
先端吸引ノズルに取り付けられたエアーコックを開き、エアーを吐き出して、表面の落葉落枝を吹き飛ばす。
4)
そのエアーコックの角度を変えて地表に吹き付けて、表土をほぐしながら吸引機で表土を吸引する。
5)
マザーソイルキーパーが吸引表土で満杯になったら、エアーホースのコックを閉じてマザーソイルキーパーを取り外し、新しいマザーソイルキーパーを取り付ける。
以上の手順をくり返して表土を採取し、マザーソイルキーパーを所定の場所に小運搬して保存する。伐採予定地外の林内表土の採取は、既存林地保全に配慮して幅1m、等高線状で、1m間隔で行うことが望ましい。
4.採取面積
マザーソイルエ法の施工面積と表土シードバンク平均採取厚さから、表土シードバンクの採取面積が決まる。表土シードバンク採取厚さは場所によって違いがあり、平均採取厚さが1cm以下になる場合もある。
5.保存方法
表土シードバンクを採取後直ちに吹付施工する場合は、吹付機の近くに集積する。採取してから吹付施工まで期間を要する期間には、採取した林内かその他の木陰など所定の場所に集積する。集積は、あらかじめ地面に木製のパレットを敷設し、その上にマザーソイルキーパーに採取した表土シードバンクを図32に示すよう積載し、シートで被覆養生して保管する。
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